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会議録 新函館市総合計画 総合計画審議会 | 函館市

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(1)

函館市総合計画審議会 第2回第3部会 会議録概要

1 と き :平成19年2月8日(木)午 後3時00分∼午後5時15分 2 と ころ:市役所 8階第1会議室

3 出 欠状況:出席10名

※ 市 職員( 7名 )

企 画部( 新計 画策 定担 当)

参事 3級 小 林 良一 主 査 西 川 康 之 主事 櫻 井 貴 之 商 工観光 部 観光 振興 室 観 光課 長 妹尾 正白

商工 振興 室 工 業課 工 業課食 品加工 係長 神 和 幸 農 林水産 部 水産 課長 山田 潤 一 農林課 長 渡 辺 政晴

4 内 容 :計画素案第5部第1章1∼3節の調査審議

○ 嵯 峨 部 会 長

函館市総合計画審議会,第3部会を開催 させていただきたいと思います。 今日はお忙しいところ,お集まり頂きありがとうございます。

この部会は第5部を審議をすることとな っており,委員10名で構成されて

(敬称略,五十音順)

団 体 名 等

出欠 状況

社団法人函館国際観光コンベンション協会 専務理事 出席

道南高速交通ネットワーク推進連絡協議会 代表幹事 出席

函館市内漁業協同組合長連絡協議会 会長 出席 北海道大学大学院水産科学研究院 教授 出席

公立はこだて未来大学 教授 出席

公募 出席

恵山地域審議会 副会長 出席

函館商工会議所 専務理事 出席

函館市亀田農業協同組合 代表理事組合長 出席 連合北海道函館地区連合会 会長 出席 古

ふる

 川

かわ

 雅

まさ

 章

あき

やま

 岸

ぎし

 栄

えい

 一

いち

わた

 部 正

べ しょう

いち

ろう

氏   名

うち

 村   正

むら    ただし

おり

 谷   泉

たに    いずみ

かま

 田

 光

みつ

 夫

 峨

 直

なお

 恆

つね

すず

 木

 恵

けい

 二

 口

ぐち

 昭

しょう

 一

いち

ふじ

 原

わら

 靖

やす

 孝

(2)

い ま す 。

今日は,第5部,第1章,第1節から第 3節の審議ということで,関連する 部局から担当者の方に出席いただいております。

また,前回の全体会議でも確認されまし たように,この会議は基本的に公開 が原則となっておりまして,会議録が公開 されることになっており,報道の方 もお見えになっています。

今日は,「第5部 活力にあふれにぎわにのあるまち」,「第1章 地域を 支える産業の振興」の「第1節 観光・コ ンベンションの振興」,「第2節 農林業の振興」,「第3節 水産業の振興 」,この3つの節をご審議いただく ことになります。

それぞれの節について30分程度審議を していただきまして,最後に30分 程度,総合的な審議の時間をとり,2時間 程度で終わりたいと 考 え て お り ま す 。

まず,みなさん目を通してきていただい ているとは思いますが,つくりとし ましては,現況と課題,基本方向,施策の 体系,主要施策となっております。 これについて審議をいただきますが,そ れぞれの節に関連する団体の方に, ご出席いただいているので,専門的な発言 をいただいて,また,そのほかの方 々の意見も伺っていきたいと思います。

ご意見等ありましたら,お願いします。

○ 田口委員

観光客の推計は,どう算出しているのですか。

○ 妹尾商工観光部観 光 振 興 室 観 光 課 長

ここに書いております観光客の入込は, 函館空港,JRあるいは,ホテル, 旅館に照会をさせていただいて,計 算し,推計しているものであります。

○ 田口委員

(3)

○ 妹尾商工観光部観 光 振 興 室 観 光 課 長

そういう可能性はあるかと思います。そ こで色分けをするのは,なかなか, むずかしいと思います。

○ 田口委員

私は若い人達に対応した施策を考えた方が良いと思います。

私が川崎にいた頃に若い女性が函館に来 たときの話を聞いたのですが,夜景 はとてもきれいだったけども,遊ぶ ところが無いという事でした。

また,若い人たちに受け入れられるよう な観光施設をつくらないとさびれる という話もされました。

若い人達は,市電はめずらしく,五稜郭 も桜の時期は良いけども,堀だけ, トラピスチヌも修道院の生活が見れれば良 いが,おみやげを買うだけというイ メージしかないのではないか,植物園も来 客を連れて行きますが,せまい, あまり見るところがないと感じています。

景色などばかりでなく,遊ぶ施設や学ぶ 施設が必要なのではないかと思いま すので,これからの施策として気を とめていただきたいと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

ありがとうございました。

観光入込客数のお話と世代別に対応した 観光客誘致の大切さとして,夜景な どの景色や環境面だけではなく,遊びや学 びの観点を取り入れた方が良いだろ うとのことでした。

○ 鈴木委員

施策の体系のなかで,6点あげられてい ますが,観光と食は,自然災害や間 違った情報などの風評被害を非常に受け易 く,最近では有珠山の噴火の時に函 館は大丈夫なのに,観光客が来なくなる。 新潟の地震では,影響がない近くの 温泉街も一色単になってしまう。

(4)

いので,市が代表になって風評被害対策に 備える体制を整えることを施策に入 れておかないと,常にそういう危険が伴う ので,ご考慮いただければと思いま す 。

それから,ここに書かれてあるのは主に 観光客向けに情報を提供します。と なっていますが,観光資源の有効利用の面 から,どこの施設がどのように使え るかなど,受入れ側に理解させていくこと も必要だと考えますので,ご考慮い ただければと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

鈴木委員からは,風評被害ということで ,これは防災面も係わってくると思 うのですが,それを組織的に進めた方が良 いのではないか。ということと,情 報,連絡,広報などの情報に関して,しっ かりとした体制をつくっていくとい うことですね。ありがとうございました。

そのほかありませんでしょうか。

○ 折谷委員

「広域観光の充実」,これは非常に良い と思います。広域ということは,こ れからは資源を生かしながら滞在型も考え ていかなければならないでしょう。 また,北海道新幹線の開業を生かすため には道路,空路,海路をネットワー ク化した総合的な体系が大切なので,この 素案には載っていますが,新幹線だ けではなく,総合的体系を生かして いくことが必要だと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

新幹線効果を生かした広域観光ということでした。

そのほかございませんでしょうか。内村委員何かございませんか。

○ 内村委員

(5)

ご案内していただけ れ ば と 思 い ま す 。

最近の若い方は旧イギリス領事館に多く 訪れるなど,見る観光,歴史観光な ども求めているようですので,そういう資 料もあります。一度おいでいただけ ればと思います。

鈴木委員からの意見は,そのとおりだと思います。

函館はこれまで,観光入込客は500万 人台をキープしてきたのですが,平 成12年に有珠山の噴火の影響で400万 人台に落ちました。これは,修学旅 行客が減って,それ以降,誘致活動などを 展開していますが,そこが,なかな か戻ってきていない 状 況 に あ り ま す 。

また,新潟の話ですが,私も行ってきま して,鈴木委員と同じことを感じま した。

最後の折谷委員のお話もごもっともでし て,シーニックバイウェイを推進し ている折谷委員にとりましては,景観とい う面で地域の広域性を重んじる展開 だと思います。

昨年は,函館,大沼,松前,江差が連携 して,東京に出向きPRしたという こともありますので,これからは,新幹線 時代に向けて広域的な取り組みを青 森も含めて進めてまいりたいと考えております。

○ 嵯 峨 部 会 長

内村委員から専門的で包括的な視点から ,前向きな意見をいただきました。

○ 田口委員

考え方は同意見ですけども,事務所には ,いろんなものがあるのかも知れま せんが,東京などにはそういうものがないでしょう。

お偉方が出向いて函館に来るように宣伝 するぐらいではだめだと思うので, 山手線の電車にビラをはるなど,一般の方 に分かる宣伝をしないと観光客が来 なくなると思うのですが。

○ 小林企画部参事

(6)

員がおっしゃられたように京浜急行や渋谷 の109ビルで広告をさせていただ い て い ま す 。

最近は若い方がインターネットを使って 情報を得る機会が多いようなので, そういう部分を充実していく必要があるものと考えております。

○ 田口委員

京浜急行に広告されているのは,分かっています。

○ 小林企画部参事

あとは羽田空港などでも行っています。

○ 田口委員

私も,その若い女性達に言われるまで, 函館は良いところだと言っていた手 前もあり,もう少し何とかならないのかと思いまして。

○ 古川委員

内村委員からもお話がありましたが,「 広域観光の充実」のところで「北海 道新幹線の開業を見据え」という表現があ り,八戸,新青森間があと3年半ぐ らいで開業します。この開業を見据えて, 市や我々商工会議所,観光コンベン ション協会が連携して,いろいろなことを 仕掛けていかなければならないと考 えております。この計画は開業前にできま すので,そこをもう少し意識して, 受け入れ体制等の施策を記述していただければと思います。

受け入れ体制の関係で,観光客が市内全 体で減ってきている中で,湯の川温 泉も減ってきています。団体旅行や修学旅 行から家族,グループなどの少人数 へと旅行の形態が変わってきてる中で,湯 の川は1泊2食付で1部屋に5人, 6人泊まるというような団体向けの形態に できているものですから,これに, なかなか対応できない状況にあり,これが 危機感に繋がり,きっかけになって オンパクなどのイベントをやっています。

(7)

いただければと思います。

そうでなければ,駅前地区のシティホテ ルやビジネスホテル に 宿 泊 客 が 流 れ , 湯の川温泉の全道1位の座も危ぶまれることになります。

また,「コンベンションの誘致」とあり ますが,肝心要の市民会館や市民体 育館などいわゆるハードの部分が見えてこ ない気がします。これは,莫大に予 算がかかるなど採算性の問題もありますが ,できれば,誘致するためにハード 面の整備も盛り込んでいただければと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

古川委員から建設的な意見がありました。

湯の川のお話,コンベンションのハード 面も考えて欲しいと い う こ と で し た 。

○ 小林企画部参事

この計画策定にあたりまして,個々具体 の施設に関しては記載をしないよう に進めてきており,「コンベンション機能 の充実」というところで,新しいコ ンベンションの施設についても意識はさせ ていただいておりま し て , こ れ か ら , どういったターゲットに対する施設をつく っていくのか,どういった施設が建 設できるのかも含めて検討していく必要があると考えています。

○ 嵯 峨 部 会 長

先程,シーニックバイウェイのお話もで てきました。広域観 光 と い う こ と で , 新しく函館市と合併した地域の観光 振興も大事になってくると思います。

副部会長の藤原さん何かコメントありましたらお願いします。

○ 藤原副部会長

2年前に旧4町村と函館市が合併し,新 しい函館市になったわけですけれど も,観光客が恵山方面に来るのはつつじ祭 りの時期が主で,どうしても大沼側 が多くなっている現状です。

(8)

いて1時間以内に頂上まで登れ,噴火口が 見えたり,無料で入れる露天風呂な どもあるのですが,今までの恵山の観光宣 伝が思わしくなかったのか,つつじ 祭りの時期を除いては観光客が周って来ない状況にあります。

古川委員のお話にもありましたが,今後 ,新幹線が来た時に,いかに恵山側 にも観光客に来ていただくかも考えていか なければならないこ と だ と 思 い ま す 。 食べ物がおいしい,海がある山があると言 いながら,海は遊泳禁止になってお り,そこら辺を考えれば,魅力を生かして 観光客を増やしていけるのではない かと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

この総合計画は,これだけのページ数の なかに,いろいろ盛り込まなければ いけないので,なかなか詳しく表現できな いのしょうけれども,内村委員とご 一緒した商工観光部の観光基本計画策定検 討委員会でも,そういう話もでてい たと思います。

○ 内村委員

今,観光客として入って来ている中国, 台湾など東アジアには,活火山がな く,噴火を見たことがないので,非常に興 味をもっています。アクセスの部分 を考えれば,観光客が増えていく気はします。

○ 藤原副部会長

今日の新聞では,飛鳥が函館港に来た時 に乗客が椴法華に行くということも でていました。

先程も申しましたが,多くの高山植物も ありますので,植物を説明してくれ るガイドさんを養成するなどの自然を生か した取り組みが進められれば良いの しょうが。

○ 嵯 峨 部 会 長

(9)

○ 妹尾商工観光部観 光 振 興 室 観 光 課 長

恵山だけではなくて,4地域のお話をさせていただきたいと思います。 合併して2年というお話がございました が,4地域については,火山や泉質 の違う温泉,あるいは遺跡など非常に優れ た資源があると認識しています。

ただ,そこまで足を運ぶということにな りますと時間的な問題,あるいは足 の問題含めて,むずかしい部分があるのか も知れませんけれども,合併する時 に,新たに4地域を含めて観光ポスターを つくって,いろんなところにPRを させていただいています。また,4地域限 定の観光マップも作成して観光客に 配布をさせていただくなどの取り組 みもさせていただいています。

今,お話がありました客船は,函館に年 間18隻ほど訪れており,この方々 は日中,函館を観光して帰るというパター ンなのですが,函館山や西部地区, 五稜郭を見たいという方がでてきており, このような中で椴法 華 へ 足 を 運 ん で , 新鮮な魚介類に触れる,いわゆる体験型観 光も求められていることもあります ので,恵山地区にも,そういう資源があり ますので対応してくれるところが, もし,あれば教えていただければ, PRさせていただきたいと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

あと何か観光・コンベンションについて発言がありますか。

なければ次の「第2節 農林業の振興の 」審議に移っていき た い と 思 い ま す 。 農協の方にも出ていただいておりますの で,積極的に発言していただきたい と思います。いかがでしょうか。

○ 山岸委員

市内の総生産に対する農業の割合は極め て小さく,農地は亀田地区,山手地 区と湯川地区の2箇所に分布していますが ,私の方は,高台を中心とした山手 の方にある畑で,規模は小さくなっています。

道南の非常に温暖な気候を利用して,早 出し栽培で組合員が生計を立ててい る 実 態 で す 。

(10)

がっており,組合員も大規模農家と 兼業農家の2極化してきています。

大規模農家は一定の生産量もありますか ら,加工契約や業務用の原料をつく るなどして経営を安定させています。しか し,小さな農家につきましては,高 付加価値化といっても技術的な問題があります。

昨年は,当地区のカボチャから30年前 の残留農薬が検出され,全道を調査 しましたら,全道のカボチャからも検出されました。

晴天の霹靂であったのですが,このこと から,食の安全・安心についての対 応として,農水省や厚生労働省にJAグル ープを通じて基準値の再検討や改善 策を求めており,農協としては,市の農林 課にもお手伝いをいただきながら, 今年から独自の試験をすることで,取り進めております。

地元で採れたものが残念なことに地元で 消費されていない実態にあります。 これは経済行為ですから仕方がないのです が,地産地消など,さまざまな販売 戦略を立てなければ,一定規模以下の農家 は,経営的に苦しく な っ て く る の で , お金や土地など,さまざま問題もあります けれども我々も努力して特色のある ものをつくり,ファーマーズマーケットな どの施設を整備し,海産物のほか, 観光とも結びつきける施策を考えて いく必要があると思っています。

農政そのものが平成19年度から大きく 変わりまして,補助金制度から経営 所得安定対策へ,つまり,一定規模以上の に人は支援するけれども,それ以外 の人は自力でと変わったわけでありまして ,特に,この地区はそういう施策に のれない一定規模以下の農家がたくさんあ りますので,農協も 汗 を 流 し , ま た , 行政と力を合わせて,さまざまな角度から 取り組んでいかなければならないと 考えています。

○ 嵯 峨 部 会 長

ありがとうございます。総合的なご意見をいただきました。

食の安全問題,地産地消,流通に対する 考え,観光と食との連携などのお話 で し た 。

(11)

○ 小林企画部参事

今,市議会の総合計画調査特別委員会で も,ご議論させていただいておりま して,その中でも農産物,水産物の食の安 全は,これから重要 な 視 点 に な る と , ご指摘をいただいております。その表記に つきましては,どういった形になる か分からないですけども,もう少し全体に 押し出した形で書いていく必要があ ると考えています。

それとポジティブリスト制度の関係につ きましては,議論していただく分野 にはなっていないのですが,122ページ の「生活衛生対策の推進」の主要施 策の1番のところの「食品の安全確保」で ,市としての対応について,記載を させていただいています。

○ 嵯 峨 部 会 長

食については,ここの分野では扱ってい ないのですが,水産振興計画の委員 会などでも,かなり大きな課 題 に な っ て い ま し た 。

流通,消費者の観点から「生活衛生対策 の推進」のところに食品の衛生対策 があるということでした。

ほかにございませんか。

○ 古川委員

山岸委員からファーマーズマーケットや 地産地消のお話がありましたが,函 館に観光客が来る手段は,バスや車などの 道路交通による割合が高いと思いま すので,場所はどこが良いのかは別ですが ,来れば必ず帰るわけですから,そ の方々にマーケットのようなものが あれば非常に有効だと思います。

(12)

それと,私ども北海道商工会議所連合会 とホクレンが手を組んで,北海道の 振興のためにお互い補っていこうというこ とで,昨年あたりから,いろんな事 業をはじめています。

函館は北海道を代表する観光都市であり ,北海道は食料基地として農業を大 切にしていかなければいけない地域だと思 いますので,山岸委員おっしゃった ように小規模農家が多いなど問題もあり, むずかしいと思いますが,農業と観 光を結びつけることを視点として盛 り込んでいただきたいと思います。

○ 田口委員

山岸委員にお伺いしますが,小規模農家 を集めて株式会社にするなど,グル ープ化した方が安い野菜が採れると思いま すが,そういうことはできないので しょうか。

○ 山岸委員

今の新しい国の政策は,それを進めています。

共同経営なり法人経営はできますが,今 の段階でその政策にのれる農家は, 30数パーセントで5割に満たなく,また ,そのためには,土地ということも あり利害がからんで,なかなか,う まく進んでいかない状況です。

そういう方法もありますが,地域の文化 など,さまざまな要因もあり,必ず しも集団経営だからうまくいくという事で はないわけで,先程の古川委員のお 話のなかで,良いなと思ったのは,やはり 北海道は食糧基地という位置づけが 強いわけですから,そういったことでどう やって付加価値を高めるか,しっか りやっていかなければいけないと思います。

(13)

○ 田口委員

農協がもっと積極的にやれば,できるの ではないですか。で き な い の で す か 。

○ 山岸委員

今,田口委員がおっしゃったことは,テ ストケースでひとつ立ち上げていま す。現在は,それを注目している状況です が,うまくいくと,その分コストが 下がりますから,当然,若い組合員は,取 り組んでいくことに な る と 思 い ま す 。

○ 折谷委員

この農家戸数と就業人口を見ていくと心 配ですよね。若い農業団体や担い手 の育成が課題となっており,それに対応し た形には,なっていますが,その辺 はどうなのでしょう。

○ 山岸委員

現在のところ高齢化や後継者がいなくて 辞めた離農跡地については,拡大意 欲のある農家が吸収 し て き て い ま す 。

この先,その意欲のある方々も手一杯で 拡大していけなくなれば,農地が遊 休化してくる可能性はあります。

○ 折谷委員

そうすると今のところは,人数が増えな くても吸収力があるから施策として は良いということですね。

○ 鈴木委員

(14)

○ 渡辺農林水産部農林課長

ブランド化は,私どもも大変大事なこと と考えてはいますが,やはり,ブラ ンドとして成り立つには,同じ規格の物が 一定量確保されないと,なかなか, ブランド化に繋がっていかないと感じています。

渡 島 , 檜 山 管 内 の エ リ ア を 通 し て 米 や 馬 鈴 薯 な ど を 統 一 ブ ラ ン ド 「 函 館 育 ち」として出荷もしております。例えば, 知内のニラや大野の長ネギのような 独自の特色のある生産物ができれば良いの ですが,私どもも3年ほど前から辛 み大根の試験栽培をしていまして,これは ,先程からお話にでている食と観光 の意味では,基になるものですけれども, 湯の川の温泉旅館では,朝食にイカ の時期はイカ刺しを出していることもあり まして,普通はイカ刺しは,わさび かしょうがで召し上がっていただいていま すが,大根でイカ刺しを食べる風習 もありましたので,これに特に辛い大根を つけたらどうかということで,もし 成功すれば地域ブランド的なものに繋げて いければと考えており,農村地域の 活性化とも繋げてですが,このようなこと も積極的に,今後取り組んでいかな ければならないと考えています。

まずは,ある程度の数量を確保する意味 から渡島,檜山併せた統一ブランド を進めている状況です。

○ 鈴木委員

私もブランドに関しては勉強したばかり なのですが,量がなければというの は,私が学んでいるのとは逆の発想で,無 いから付加価値が高められるという 方式があると思いますので,珍しい からこそ,もあるかと思います。

施策の体系のなかで地域ブランドを進め る上では,農林業のところで落ちて いるととられますので,是非,施策の体系 のなかにあげていただく形を,お考 えいただければと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

(15)

○ 小林企画部参事

そういう意見を頂戴しておりますので, 検討してまいりたいと思います。

○ 渡辺農林水産部農林課長

ブランド化につきましては,施策の体系 の「安定した農業経営の確立」の 「農畜産物の高付加価値化」のなかに,私 どもは含めて検討することになるの ですが,函館の農業生産物のなかで,独自 のブランドとして打ち出せるような ものが残念ながら現時点では,無いもので すから,こういう形で表現をさせて いただいていますが,思いとすれば,当然 ,函館独自のブランド的なものがで きないかは検討を進めていかなければなら ないと認識はしていますので,よろ しくお願いします。

○ 小林企画部参事

「水産業の振興」につきましては,「函 館ブランドの確立」は,「水産加工 業の振興」で記載させていただいて いる組み立てになっています。

○ 嵯 峨 部 会 長

いわゆる生産段階ではなくて加工の段階だということですね。

○ 小林企画部参事 はい。

○ 嵯 峨 部 会 長

市の方から食の安全と併せて,どういう 表現になるか分からないですが,あ とで,コメントいただきたいと思います。

○ 内村委員

(16)

○ 山岸委員

実際のところそうでしょうね。

○ 渡辺農林水産部農林課長

花きにつきましては,今,委員おっしゃ いましたように,函館市内ではほと んどないに等しいぐらいの状況であります。

渡島管内で申し上げますと,お隣の七飯 町や森町がカーネーションやカスミ ソウなどの花きについて力を入れており, 花きは,特殊な技術と施設面も必要 になるため,農業者の方も即,取り組むと いうことに,なかなか繋がっていか ないと思ってますが,米が自給率が高いと いうことで,余り現象にあり,他の 作物への転換も課題のひとつとなっており まして,そのなかのひとつとしてハ ウス栽培ということで花きの取り組みも, 今後の課題になってくると思ってい ます。

○ 嵯 峨 部 会 長

私も分からないのですが,どなたか林業 のことを分かる方はいないですか。 この計画書を見ると,林業就業者の減少 や高齢化の進行は非常に深刻で,壊 滅的な状況になっているのですが,これが 続くと林業としてだけではなくて, 取水への影響など,いろんな問題も でてくる可能性がありますよね。

どなたかご意見ありませんか。市の方から何かコメントありますか。

○ 渡辺農林水産部農林課長

(17)

一方,国の政策におきましては,地球温 暖化が大きくクローズアップされて いまして,その中で森林の持つ役割は,京 都議定書にありますように,重要な 要素を占める公益的な面を,国民,市民の 方々に知っていただきたい。そのた め,市としても,経費をかけてまでも山は 守らなければいけないという意識を 十分もっていただけれる取り組みをしてい かなければならない と 考 え て い ま す 。

それから,有効に間伐材を活用できない かということで,現状ではチップな どしかないのですが,燃料など,いろんな 活用策を見出していかなければなら ないということで,この計画素案では「道 南スギの需要拡大」と打ち出してお りますし,もっと需要を見つけていくこと も積極的に取り組んでいかなければ ならないと考えております。

○ 田口委員

コンピューターができてから,紙の使用 量がすごいですね。印刷して,それ を燃やしてしまうケースが世界的にも多い状況だと思います。

ブラジルのアマゾンの森林が1年間にか なりなくなっている状況などを考え ると,スギでも松でもなんでも良いので, バイオによって早く育つ木を開発す る必要があると考えています。

そういう研究は,だれもしていないのでしょうかね。

○ 渡辺農林水産部農林課長

今のご指摘に答えられるか分からないで すけれども,直接的に成長を良く育 てられるような研究は,私も承知をしてい ませんけれども,松などの成長を促 進するために,本来は純粋な種を使うので すが,それを交雑した苗木はでてき ています。確かに,それは成長は早くなります。

○ 嵯 峨 部 会 長

森林の持つ機能,役割は,原料のほかに 環境,自然共生にも役立ち,CO の吸収という意味では地球環境にも影響を与えます。

(18)

○ 渡辺農林水産部農林課長 はい。

○ 嵯 峨 部 会 長

旧4町村の森林という観点から何かコメントありますか。

○ 藤原副部会長

恵山は,製材工場が1件あったのですけ ども,やはり採算が合わないという ことでやめました。

燃料が高くなっており,若干,輸入木材 が高くなってきていると聞きますけ ども,まだ,国産は負けてしまいます。道 南スギも良い材料で,木古内の良い 材料があると聞きます。やわらかくて大変 温かみのある材料なのですが,狂い 易いという面では,使いづらいと思います。

実際,恵山,椴法華,南茅部の方も山林 が多いとは思います し , 南 茅 部 で は , コンブに良い成分が流れるので,広葉樹を 重要視していると伺っています。

恵山の大きい山は,個人的に保有してい るもので,ほとんどが雑草地になっ ており,間伐もされていない 状 況 だ と 聞 い て ま す 。

花粉症も大変な問題ですけども,二酸化 炭素など,大きな問題になれば,ま た,少しは変わって く る と 思 い ま す 。

林業については,旧4町村は問題があるのではないかと思っています。

○ 嵯 峨 部 会 長

旧4町村の現状をお話いただきました。

面白い視点がでてきたのは,豊かな海を つくるためには,豊かな森づくりが 必要だということですね。

「水産業の振興」に進んでよろしいでしょうか。

(19)

○ 鎌田委員

漁業を取りまく環境は,この現況と課題 の冒頭ありますように,国際的な, さまざまな規制を受けながら,前浜の資源 が減少傾向にあり,先程から話に出 ている,高齢化の問題など構造的な問題を 抱え,また,特に去年は,中国や東 南アジアなどの経済発展も関係し,燃油価 格の高騰など,厳しい状況に置かれ ていることは間違いありません。

私どもは,そういう環境にありながらも ,やはり,前浜の資源を持続的に管 理しながら守っていかなければならないと思っています。

南茅部では,平成15年に6つある組合 が合併し,非常に前向きな合併をし たと評価を受けながら,経済団体ばかりで はなくて,道や水産 庁 の 注 目 を 集 め , 今,5年になろうとしています。

このなかで見えてきたのが,前浜の使い 分けということです。これは,共同 漁業権というものを設定しており,例えば ,沿岸3千メートルの範囲では,ホ タテやコンブ,その内では,刺し網など, その沖では,イカということで,あ る程度,海を区画しながら,その海面を有 効活用するために,手順を踏んで漁 業をしています。

ところが,平成16年,大きな問題にな ったのがマグロのまき網船団で,水 深200メートルくらいのところで200 トン級の船が連携しながら,ソナー で魚群を追い詰めて,一網打尽に全部とっ てしまう。そのまき網船団が沿岸3 マイルまで入ってこれる大臣許可をもっているのです。

区画漁業権を設定して,そこで細々と漁 業を営んでいるときに3マイルとい う沿岸からすぐのところで一網打尽にする 漁法が,どうして資源管理に繋がっ ていくんだということで,少なくても共同 漁業権から沖に撤退してもらいたい と,全道の組合長会や全国の組合長会等で も水産庁に陳情なり,要請してきた のですが,水産庁は天下りの構図が今でも あり,話のなかでは分かったという のですが,切り替えの時期が来ても ,形が見えてこない状況です。

特に,この函館市の場合は旧4町村との 合併によって,沿岸漁業に占めるウ エイトはかなり大きくなっていますから, この考え方については,積極的に行 政に係わりをもってもらいたいというのがひとつです。

(20)

和40年代にコンブの室内培養ということ こで,陸で採苗して,そして促成栽 培が確立され,すでに40年の歴史と実績 があり,行政のなかではコンブは優 等生だ,独り立ちできるところまできたという見解があります。

ところが,近年,種苗生産はできるもの の,海に放したときに7,8割がへ い死し,目落ちする現象が起きています。 特に,南茅部だけでみますと,平成 15年に合併して,その年と翌年に各年3 億数千万円かけて種苗センターを新 しく立替ました。コンブに関する種苗生産 施設は,北海道でもこれだけ大きな 近代的な設備を整えている施設はないとい う折り紙つきなのですが,そこで生 産されて,海に放してるのですが,毎年へ い死の状態で水温など,いろんなこ とが影響しているのでしょうけども,なか なか,その原因がつかめない,なん とか,今これらの問題を安定的に進めてい くとすれば,コンブは優等生になっ たのでしょうけども,現状では大きな問題 を抱えているわけです。とにかく今 の北海道の状況を見れば,コンブによらず ,海藻の第一人者がいなくなってお り,これは,今の大きな環境変化のなかで ,これからの沿岸にとっては,大き な問題となると思います。関係機関などに 要請している現状で す が , 私 ど も も , 当然,今まで以上に進めてまいりますけど も,なんとか,そういう体制を整え てもらいという思いです。

○ 嵯 峨 部 会 長

総合的なご意見をいただきました。かな り幅広いご意見をいただいて,現状 と課題をお話していただきましたけれども ,市の方から何かご意見ございます か 。

○ 山田農林水産部水産課長

(21)

があったということ で 伺 っ て い ま す 。

大臣許可の漁業あるいは知事許可,区画 漁業権,共同漁業権のなかの住み分 けを,きちんとしたらどうかということだ と思いますけれども,鎌田委員おっ しゃいましたとおり,大臣許可につきまし ても,その影響について漁協と情報 を密にしながら努めていきたいと考えています。

それから,今おっしゃいましたコンブの 関係ですが,海藻の関係,特に,今 年は南茅部地域のみならず,下海岸でも目 落ちが発生している と 聞 い て い ま す 。 また,コンブの穴あきの問題や虫が付くと かいろいろ状況も聞いていますけれ ども,鎌田委員おっしゃいますように,な かなか海藻の専門家の方々が少なく なっているという実態もありまして,また ,北大さんにもお話をする機会もあ りますけども,過去にもそういう調査をし てきていますが,原因が端的に,こ うだと,なかなか特定できていないのが実 態で,今後も私どもも,そういう状 況を踏まえながら研究機関等と協議をさせ ていただきたいと思 っ て い ま す の で , よろしくお願いしたいと思います。

○ 嵯 峨 部 会 長

ありがとうございました。

鎌田委員は,漁業は南茅部でやられているんですか。

○ 鎌田委員 はい。

○ 嵯 峨 部 会 長

コンブは,深刻な状態ということで,実 は私も水産学部で海藻の研究をさせ ていただいておりまして,非常に耳が痛い お話で,水産振興計画のときにお話 を聞かせていただき,市の水産課の方々か らもお話を伺いまして,深刻な問題 だと分かりまして,一度,我々としても, 微生物の研究をしている方などもい ますから,少し総合的に考えてみたいと思っています。

(22)

各委員からほかにありませんか。

○ 渡部委員

今,鎌田委員がおっしゃられた話は,大 変深刻な話だと思うのですが,総合 計画に直接の問題かは別にして,そういう 事案は函館市の行政体で解決できな いとは思うのですが,あらゆる機関に問題 提起をなされているのかどうか,あ るいは水産課を含めてそういう認識で対応 をしようとしているのか,直接この 計画には係わりは無いかも知れませんが, 地域問題としては,大きな問題だと 思うものですから。お教えていただければと思います。

○ 鎌田委員

ちょっと言葉足らずの部分もあったかと 思いますけども,この問題について は,新聞,テレビ等にも報道され相 当大きく取り上げられました。

こういう事例が発生する前から,そうい うことが想定されていたものですか ら,渡島の組合長会なり,全道の組合長会 では,これらをきち ん と し な け れ ば , 資源を含めて,後々,いろんな問題が発生 するということで何回も陳情し,全 国レベルでもやってきました。

ところが国の審議会のなかでも議論され ているのですが,切り替え年におい て,少しも前進したものが出てこない。

そうしたら,それが直接影響していたの か断定はできないのですが,まき網 関係の会長なり常勤理事などは水産庁の天 下りがほとんどポス ト を 占 め て お り , そういうことで結果的に形に見えてこなか ったのかという思いもあります。

(23)

思いもあり発言をさせてもらいました。

○ 嵯 峨 部 会 長

よろしいでしょうか。

○ 渡部委員

分かりました。

○ 嵯 峨 部 会 長

水産業の場合は農業とは,また違って, 開かれた海面なので,こういう全国 的な問題になるんですよね。就業人口も農 業や林業に比べて多いので影響も大 きいですよね。

函館市だけで解決できる問題では無いの でしょうけど,考えて行く必要があ り,北海道レベルで取り組む必要があるのでしょう。

これは前の節にも関連するので,総括討 論で話そうと思ったのですが,人口 が減ってきて,高齢化も進行していますの で,農業や水産業で就業者が減って きていますが,これは高齢者がリタイヤし て,後継ぎがいなくて,減っている のか,途中でやめる方が多くて減ってきているのですか。

なぜ,こんなに減ってきているのかと感じるものですから。

○ 山岸委員

(24)

うことでは無いですから,なかなか,その辺はむずかしいです。

○ 嵯 峨 部 会 長

今,がんばっている方々は採算性があが っているので,今後,後継者が増え ていく可能性もありますか。それと も,どんどん減っていくのですか。

○ 山岸委員

その点では,50歳代の経営者のところ に25歳ぐらいの後継者がいたり, そういうところはあります。環境が良くな れば,みんな寄ってくるんじゃない ですか,これは,どの業種でも同じですよね。

○ 嵯 峨 部 会 長

将来予測としては,今の就業者の現状数でとどまるということですか。

○ 山岸委員

私も勉強不足なんですけども,うちの農 協は,専業農家は100戸を切って います。100戸の農家で年間の販売額が ,今年で16億円ぐらいですから, 平均すると1戸当たり1千6 百 万 円 く ら い で す ね 。

多い人は3千万,4千万円,畜産では, 1億円というレベルの人もいますけ ども,だからピンからキリまでですよね。 一定規模以上の人はコストも安くは なっています。やはり,小さくて共同化し ていない方は,かなり厳しい状況に あります。

○ 嵯 峨 部 会 長

鎌田委員の方では,就業者は,どうでしょう。

○ 鎌田委員

(25)

ましたが,うちの場合は,高齢化の問題も 確かにあるのですが , 新 規 組 合 員 は , バブル崩壊後,都会にでていた30,40 歳代の関係者が戻ってきている状況 も見られます。この3,4年の間で50名 くらいの減少は,全道的にみても減 少率は非常に少ない状況となっています。

うちの話を申し上げますと,全盛期には 6つの組合で最高の 水 揚 げ の と き は , 120億円くらいありました。

ところが,サケに見られるように,ひと 山いくらというように価格がどんど ん下がり,真イカも下がった。スケトウダ ラは,水揚げが多い と き に は , 5 円 , 10円という時代もあり,どんどん水揚げ が下がって,合併する直前の平成1 4年は,70億円台まで下がりました。

その後,価格低迷ということで,組織あ げて,韓国にスケトウダラを生で送 る,サケのぶなかかったものは,ひと山, 何10円という時代だったものです から,中国にどんどん送って,販路を拡大 してきました。それらが,結果的に 高値に繋がるなどして,70億円台に落ち た水揚げが,合併初年度には83∼ 4億円ぐらい,平成18年度は見込みです が,合併後最高の95億円ぐらいに なる見込みです。

単純計算で割り返すと7百万から8百万 円くらいの水揚げと い う こ と に な り , 他の地域と比較しても,1人当りの平均所 得が,上回っているということが, 後継者の面でも影響していると思っていま す。当初立てた予測から見れば,こ の組合員の減少数は,北海道でも例を見な いぐらいの減少率で収まっている状 況 で す 。

○ 山田農林水産部水産課長

補足という意味でお話させていただきま す。鎌田委員のお話しのように,南 茅部地域におきましては,減少率が 非常に低い状況になっています。

これを合併後の函館の状況で見ますと, 平成15年度に経営 体 と い う 概 念 で , 2,159経営体があり,これを10年前 と比較しますと35パーセント程度 減っているという状況になっています。

(26)

っ て い ま す 。

市内5単協ありますけども組合員の平均 年齢ということであれば,南茅部地 域は低くなっていますので,後継者も,鎌 田委員おっしゃいましたようにある 程度確保できていて,減り方も少ない,一 方で旧函館市では,高齢化が進んで おりまして,後継者が少ない状況が顕著に現れています。

○ 嵯 峨 部 会 長

一次産業を取りまく環境は非常に厳しく ,鎌田委員おっしゃられたように, 明るい状況もあり,山岸委員おっしゃった ように魅力のある経営ができれば後 継者問題も解決していくんだろうということでした。

ちなみに内村委員さんか観光課の方に聞 きたいのですけども,観光・コンベ ンションの振興で入込客は書いてますけど ,観光業に携わっている就業者数は 分かるのですか。

今,分からなければ次回でも良いので知 りたいと思いまして,要するに農業 とか林業,水産業に比べてどうなのかということです。

○ 妹尾商工観光部観 光 振 興 室 観 光 課 長 改めて確認させていただきます。

○ 嵯 峨 部 会 長

場合によっては,ここに載せていただければ良いと思いますが。

○ 妹尾商工観光部観 光 振 興 室 観 光 課 長

区分けがむずかしいところがありまして ,例えば,旅館業などという形なら 分かりますが,農林業と水産業と同じよう な考え方で区分けをすることは,む ずかしいかも知れないですね。

○ 嵯 峨 部 会 長

(27)

○ 小林企画部参事

例えば,観光業で申しますと運輸業をど この分野に区切っていくのか,小売 店でも観光業に特化しているところもあり ますので,どこまでが観光産業に従 事している方かと言ったら判断がむずかし いところがありますので,例えば, 事業所統計のなかで卸売,小売,飲食店, 宿泊業など,そういったものがあれ ば,資料を整理してみたいと考えています。

○ 嵯 峨 部 会 長

載せる,載せないは,いろいろ都合ある でしょうから,そこら辺のところ調 べていただいて,さて,「水産業の 振興」はこれでよろしいでしょうか。

それでは,一応これで各節の審議は終了 しまして,総合的な審議をしていき たいと思います。

渡部委員からお願いします。

○ 渡部委員

私は,一次産業は直接的には関連の無い 業界なのですが,今日の午前中に農 業者の集まりでお話を聞いてきて,水産業 はあまり私自身も承知してはなかっ たのですが,いずれにしても国の施策でか なり左右されることが間違いない状 態だと思うので,特に,どういうふうに行 政体なり,この総合計画が係わって いけるかは限界があるのは承知をしている のですが。しかし,特に国際水産・ 海洋都市構想でいくと水産問題含めて,市 として,どこまでできるのか,ある いは,まちづくりをどこまでやっていくの か,おそらく,実施計画の段階で議 論になると思いますけれども,できるだけ 明らかにして,合併をして良かった というふうにしていただきたいものだと考えています。

(28)

○ 山岸委員

先程,鎌田委員と渡部委員からありまし たように,今グローバルな時代にな りまして,WTOの農業交渉が暗礁に乗り 上げた途端に,今度は日本とオース トラリアの間のFTA,EPA交渉が進み ,こうなると関税がゼロになり,勝 負にならなく,皆さんも新聞,経済等でご 存知だとは思いますが,北海道経済 は1兆4千億円近くのダメージを受けると いうことですから,これは地方の自 治体だけでやる問題ではなくて,やはり国 を動かさなくてはならないというこ とになると思います。

これはやはり市民合意の上で,道民の合 意を得,そして政治を動かすと,こ れをやらないと変わらない。地方行政,函 館市としてもこういう機会を捉えて 業界団体と話し合って,そしてどういう行 動にでるのかというのを地方として 声を出していく必要があると思います。

でなければ景気の良い名古屋などの特定 のまちが栄えて,地方が崩壊すると いうことになります。

バランスのとれた計画を進める上では, それぞれの立場の皆さんが力を合わ せてやっていかなければならない。もちろ ん,観光にしても観光都市と言われ ている函館でもかなり厳しいという話を聞 いていますから,そういうところは 力を合わせてやっていかなければならないと思っています。

○ 古川委員

先程も申し上げましたけれども函館の基 幹産業は,観光と水産,水産加工業 の2つが函館のまち支えているような状況 にありますので,今日のパートは非 常に重要なところだと思います。

(29)

○ 田口委員

私は農業も水産業も全然分からないんで すけども,函館の人は,あまりやる 気がないような気がします。

と言うのは,私が,テクノポリス協会さ んの異業種交流の食品部会の部会長 だった時に,水産加工の方々や機械関係の 方々など,10名おりました。そこ でいろいろ意見を言って,何をやりたいの かと題材を探して, や っ た の で す が , だんだんでる人が減ってきて,最後は1人 とか2人しかいなくなったんですけ ども10回会合して最初10人,最後2人 ,なぜ,でてこないかというと,金 のかかる話になるから嫌だと,端的に言え ばどうもそうなんですよ。けっぱる ということをやらないというのか,やる気 がないというのか。それで私もがっ くりしたんですよ。

私は函館生まれの函館育ちで就職したの が本州の企業なので,函館にはご無 沙汰してましたが,やろうと市役所の人が 来て勧めてくれたか ら 入 っ た ん で す 。

こういう団体ができて,システムができ た,じゃあそれに乗って,社長個人 でも良いから何か得るものがあるだろうか ら,皆さん張り切ってやるだろうな と思ったら逆でした。

それでも,しばらく入ってましたけども ね。テクノポリス協会に,今あるの かなテクノポリス協会,異業種交流 なんかはやってるんですかね。

○ 小林企画部参事

あります。名称変わりましたけれども,財団としてあります。

○ 田口委員

なんか良いものをつくったりしていますか。

○ 小林企画部参事

おそらく工業については,次回ご議論いただくことになりますので。

○ 田口委員

(30)

○ 嵯 峨 部 会 長

工業は,また,次回やりたいと思っています。

○ 鈴木委員

先程,古川委員からあったように,やは り農林水産,観光は,この先は連携 を密にして,進める分野という感想を抱いています。

そういう面で,この文面を見ると,それ ぞれ,ばらばらに書かれていおり, 独立的に書かれているということで,実際 に連携を図るというのはむずかしい とは思うのですが,そういう観点からする と,地域ブランドがひとつのキーワ ードになると思います。

この3分野の連携を図っていくイメージ をもたせるような工夫があっても良 いと思いました。

第5部のタイトルは「活力にあふれにぎ わいのあるまち」なのですが,現実 的なことを考えると,いろいろむずかしい 課題というものが突きつけられてし まいますので,観光客は減っている,農林 水産業の担い手が減っているなど問 題点があって,やはり,前面に出てきてし まうのは,しょうがないとは思うの ですが,あと,1,2行工夫し,要するに ,古川委員もおっしゃったように, 観光,農林水産業の優位点は何であり,こ こを更に伸ばしてという,少し明る い書き方もあると思いますので,あと1, 2行ほど,何か工夫 が 感 じ ら れ れ ば , この地域の長所は,ここであるというよう なものが見えれば希望が持てる気が し ま す 。

○ 鎌田委員

ただいま審議されましたように,やはり ,観光,農業,漁業,加工業という ことで,今まで以上に連携をすることによ って,今,鈴木委員が言われるよう に,この後の市町村合併の評価というもの は高まってくるという思いももって い ま す 。

(31)

で,春に新たにオープンという形になるわ けですけども,ここも第3セクター だけがお荷物のようにやるのではなくて, 全市的な連携を深めることによって 評価も違ってくるという思いももっています。

先程もお話しましたが,コンブについて は,南茅部含めまして,旧函館市内 もちろんですが,戸井,恵山,椴法華とい うことで日本一,世界一と言われて います。やはり,コンブについては,ここ の地域に来れば,全てのコンブが評 価されるという形を示し,うちの組合はコ ンブの里という名称も使っています が,例えば,ロードでも良いんですけども ,やはり,函館圏含めてコンブは日 本一,世界一だという,何かそういう形に 見えてくるものを行政のなかでも, これからの漁業振興なり,新幹線時代と言 われている時代ですから,やはり相 当な入込客も予想されますので,そういう ものもひとつのキーワードになって くるという思いももっています。

○ 折谷委員

今日は,観光から一次産業まで,かなり 幅広くやりましたが,委員のみなさ んおっしゃっているように総合的にものを 考え,観光は総合産業であるという ようなことで,高速交通につきましても新 幹線だけではなくて,ネットワーク することによって,その価値が生まれてき ますので,先程,古川委員からも一 次産業とネットワークを組むんだというお 話もありました。高速インフラがで きあがったときに,その上に何を主流で生 かしていくのかということで,私ど も,今,シーニックバイウェイという景観 の視点なんですけども,地域の持つ 食やいろんな歴史文化などを,函館の合併 のエリアを越えたエリアの方とも具 体的に連携していますけども,そういうこ とをやりながら地域の良さというも のに更に磨きをかけていきたいとも考えて いまして,今後,10年間の計画の なかで,私もいろいろな活動していますの で,今後とも,いろいろ教えていた だきながら一緒に計画の活性化に向けてが んばっていきたいと思います。よろ しくお願いします。

○ 内村委員

(32)

館圏の総合計画と現況を照らし合わせてみ ましたが,今回は,そうとう具現化 されており,審議するにあたっては,具現 化されるような審議を色濃くしてい かなければだめだなという思いをして,ここに参りました。

いろいろ観光の話も頂戴いたしました。 観光は,やはり多くの人においでを いただく,そして,前段,折谷委員からも いただきましたけれども,広域的に 人を動かすことによって,そこにひとつの にぎわいが生まれる,そして,元気 がでてくる源ができてくると,このように思います。

この先,当市にとって,3年後には開港 150周年という大 き な 動 き と し て , イベント等々もございます。その意味で, 今後も皆さんのご意見をいただきな がら,進めをしていければと思いますので ,よろしくお願いをいたします。

○ 藤原副部会長

ほとんど皆さんと同じような意見で,い かに観光と漁業,また,農業,林業 等を結びつけて,函館ブランドを確立し, 函館に日本全国からお客さんにきて いただき,地産地消ということで函館ブラ ンドを,今後も生かしていければ, ますます,観光客が増えるのではないかと思います。

また,恵山地域にも観光協会があり,今 後はコンベンション協会などとの, さまざまな打ち合わせなどによりまして, 恵山地域の観光のあり方も,また, 勉強していかなければならないと思っています。

○ 嵯 峨 部 会 長

(33)

させていっていただければ幸 い だ と 思 っ て い ま す 。

次回は,第5部から第7節の「工業の振 興」,「商業の振興」,「新産業の 創出と企業立地の促進」,「雇用環境の向上」の4つの節です。

お忙しいところ恐縮ですけれども,ご一 読いただいて,ご意見,ご質問等い ただきながら審議をしていきたいと思います。

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